左少将は女装がお好き(なわけはない)

一部ファンの間で人気が高い(かどうかは知らないが私は好きだ)将之の女装。

では問題!『王都妖奇譚』全話中、将之は何回女の姿になっただろうか!?
簡単だ。その七「鬼獣来迎」・その拾壱「妖星」・その弐拾弐「錦繍乱舞」の3回である。
だんだん似合うようになっていったのが笑えるのだが、芸の細かい事に1回目は衣とカツラだけだったのが2回目は化粧がつき、3回目には「本人」でなかったとはいえ言葉も女言葉に、と発展(笑)。しかも3回目は点描のオマケつき。さしもの晴明も吐き気を覚えたのではなかろうか。

で、謎なのはあの時代にカツラなんてものがあったのか、ということ。
結論を言ってしまえばあったらしい。…と言っても、髪の結び目から付け足す形の、いわば「つけ毛」やね。将之が使っていたような形の物に関しては江戸時代には見られるが手元の資料(平安時代)には見られない。まぁとにかくカツラはあった。
たださすがにつけ睫毛もマスカラもなかった時代であるから、どうやって将之が睫毛を強調する化粧をなしたかはまるで不明。
しかし「鬼獣来迎」の回、あの体格ガタイの将之が女装した所ですぐ男と判りそうなものを…あの鬼獣は相当視力が落ちていたのだろう。

ところで晴明もその拾九「花供養」で袿を身にかけ扇で顔を隠し、義遠(怨霊)に女だと思わせている。
あの場面、どうやって晴明が声をごまかしたのかも謎である。裏声を使った所で無理が出るし…やはり唐糸がアテレコをしたのだろうか。
はたして晴明が本格的に女装をする日は来るのやら。「錦繍乱舞」の時に期待したのだが(笑)。
我が友人・天野は「もしも晴明が女装をしたら違和感がなさすぎて恐いだろう」と言っていたが、私は「男の顔立ちで、かつキレイであるが故に将之以上に似合わない」と思う。今は天野も私の意見に賛同してくれてます♪
ただ、見たいか否かとなると正反対。私は是非とも見たいが天野はずぇったい見たくないそうな。

ともあれ、「2度ある事は3度ある」の例え通りになってしまった将之氏。
たとえ「女装癖」という噂が立とうと、たとえ雑誌『ぱふ』で「視覚の暴力」呼ばわりされようと、後は常連行為化するしかあるまい。もっとやってvv(^o^;)
…やってほしかったなぁ。


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