わかりやすくない真言講座

こんな項読む人がいるのかね(苦笑)。本当に一部しか判らなかったがそれだけでも書いておこう。漢字はパソコンで出ない物が多く、文字化けも歓迎できないのでカタカナ表記です。

オン バザラギニ ハラジハタヤ ソバカ
【その参「呪縛の杜」・その八「紅蓮の異邦神」・その拾壱「妖星」・拾遺「化石の海」その参】
安物の呪法書や子供だましのまじないの本には大抵『呪詛返し』として紹介されているが、「妖星」で影連が言った『被甲護身呪』というのが本来の名称である。読んで字のごとく『甲を被せ身を護る』ための呪。
前途を邪魔する物や降りかかる危険から身を護る呪なのだが、守りの強い人間を呪うと自らに返ってくるため(『宇治拾遺物語』2-8「晴明蔵人の少将封ずること」参照)結果として『呪詛返し』になるわけだ。
夜道を歩く時はこれを唱えて身を護ろう。

オン アボキャベイロシャナウ マカボタラ マニハンドマ ジンバラハラハリタヤ ウン
【その拾「陽のあたる場所」・拾遺「水の行方」】
「光明真言」。大日如来の力により福徳・慈悲・智恵を授かり、それによって煩悩が作る闇の不安・迷いを破り、苦しみを遠ざける呪であるとか。
「水の行方」と「化石の海」その壱を読み比べると、破壊の力を浄化の力に変える効果は一時的なもののよう。やはり本人の不断の努力があってこそ自分の力を操れるというものさ。

ナウマクサンマンダバザラダン センダマカロシャダソハタヤ ウンタカタカンマン
【その八「紅蓮の異邦神」・その弐拾四「狂風】
不動明王胎蔵真言。1巻収録『聖魔』にて降魔の利剣を持っていた像が不動明王である。
不動明王は大日如来が一切の悪魔・煩悩を降伏させるために化身した姿といわれ、右手の剣は智恵の象徴で悪魔や迷いを切り裂き、左手の縄は慈悲の象徴で怠惰心を縛り付ける。背後の炎(迦楼羅炎と呼ばれる)は煩悩を燃やし尽くすとか。修験道の行者は滝打ちの際にこの真言を唱えるらしい。
ちなみに不動明王金剛真言(真言宗ではこっち)は「ナウマクサンマンダバザラダン カン」。 

オン マリシエイ ソバカ
【拾遺「水の行方」】
摩利支天真言。ヒンズー教のマリーチという天女が仏典に入り、本来「光線」の意である「マリーチ」は「陽炎」と漢訳された。「この神は日月の前を行き、見えず、捕らわれず、害される事がない」と言われ、この神を祈念すれば一切の災厄から身を護れるという。
日本では後々に武士・忍者・ついでに泥棒の守り神とされ、「鶉隠れ」という隠形術ではこの真言(オン アニチ マリシエイ ソバカ)を唱えるらしい。姿を見えなくしてくれるそうだ。
…ちなみに、摩利支天はの上に立ってらっさる…(笑)。

番外編/オン バダラ ハンドメイ ウン(三千院で見つけたのだ)
元三大師(良源サマ)御真言(大笑)。元三大師は比叡山中興の祖として知られ…(以下説明口調で延々〜)

「たったこれだけ?」とか言わないで下さい。だからほんの一部しか判らなかったんですってば。後は天台宗の坊さま(笑)にでも聞いてみて下さい。
なお、真言は古代インドで使われていたサンスクリット語(梵語)なので、もしサンスクリット語が解ればそれぞれの真言が何と言っているのか解るはず。


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