彩子さまの女房。見鬼だが大の鬼嫌い。ただ1人晴明や将之に平手を入れられる女性。
(CD版キャスト:冬馬由美 / TV版キャスト:野波麻帆)
鬼嫌いの彼女が鬼を見た時のすさまじさたるや「千早」の名に恥じない。将之に平手を叩き込み晴明に文机を投げ付ける【その拾七「曉の夢路」、その弐拾伍「地獄絵の女」】。
だがそんな彼女もその弐拾参「氷の縛鎖」で影連の記憶の迷境に入り込んだ時、幼い影連(実は鬼)に優しかった。その人物を知っていれば鬼でも大丈夫…て事か。それ以上に、彼女は優しいからあんな映像を見せられて何とも思わないワケはないね。
その八「紅蓮の異邦神」にて清涼殿中に焚き込められた香煙で人々が呆けていたが、多分アヘンか大麻あたりのダウン系ドラッグ(平安時代に使う表現じゃねぇ**;)が拝火壇に仕込まれていたのだろう。そんな中一人正気だった彼女を晴明は「特異体質」の一言で片付けたが、ドラッグが効かないって事は麻酔が効かない可能性もありって事かいな(注:平安時代に麻酔はない)。大きいケガはできないね。ちょっとそそっかしい所があるから心配だ…。
彼女の通り名の由来である太刀「千早丸」。ゲームの聖剣は使い手を選ぶのが常だが千早丸は持ち主に似て心優しく、誰が振るっても退魔の力を発してくれる。ただし、使い手を選ばないが故に千早丸を握った妖は自滅する【「曉の夢路」】。
問題がもう一つあって、千早丸の退魔の力は使い手の精気を変換した物だからむやみに振り回すと体力を浪費してしまう。何故そんな事を知っていたんです、晴明サマ?【その弐拾七「妖光の帳(後編)】
人間一度は超能力者の素質を見せるもの。「氷の縛鎖」で千早の君は晴明が血の海に倒れ伏す夢を見たが、果たしてその通りになってしまった。
と、これは現代の解釈。当時「夢に異性が出てくる」というのは現代と異なる意味を持つ。夢で晴明サマ(将之、良源さま…)を見たという女性は三国一の幸せ者だ!!
しかし…昭陽舎の女房方は人がいいのか単に彼女が鈍感なのか。晴明なり将之なりと噂が立ってもいいハズなのに。