邪推が後を断たず!どうにかしろあの2人

わが悪友・天野はかつて「これってそのテのじゃない、普通の少女マンガ雑誌に載ってるんだよ…ねぇ?」と言い、中学時代の先輩は空白の1年間に何があったか邪推の底なし沼の中(今はどうなんだろう…先輩、元気ですかー?)。ある知人に至っては「え?あの2人(晴明と将之)ってできてるんじゃないの?」と言う始末。
そぉんなにアヤしいんか『王都妖奇譚』という漫画はっっっ!?

==晴明と将之に関する邪推についての私見==

いちいち「名前の前後」にまで突っ込んで欲しくないので晴明「と」将之。
某雑誌では晴明が影連を「自分の大切な人のため」に憎むようになるとか書いているし(後述)、何でも一時期は『王都』同人誌の半数どころか大多数が「この2人って…」と言っていたらしい。
「主役(美形である事が第一条件らしい)とその親友(同)」、それだけで邪推の対象…か…。

言わせてもらえば、将之は正真正銘のストレート。
理由としては…ええ、そうです。あれです。その弐拾四「狂風」の例のシーンです。瘴気にあてられて足腰立たなくなっててもそれでも一瞬にして壁まで飛びのきました。それに、結構「女が欲しい」発言してるよ?
…とはいえ、根拠としての重さはその拾「陽のあたる場所」(何で「俺の親友だからな」て強調点がつくかな…)とかその拾四「夜叉桜」扉絵とどちらが重いというのだろう。
正直な所、同人業界では後者の方が重要視されているような…(泣)。
問題発言多いしな(- -;)。

晴明サマは…(相手が将之でも影連でも)「度」の過ぎている行動・発言が見受けられ(その拾参「魂風」の「将之を生き返らせてくれないならいっそ殺して」発言とか。笑)、しかも古典に

「世界一切の男美人なり。女に美人稀なり」と、安部の晴明が伝へり

【井原西鶴『男色大鑑』巻1】(「安部の」は本文ママ)

というモノがあり…(おいおいおい!!)。
しかし筆者は『王都』完結までに晴明が婚約するという噂を聞いていた。もちろん女性とだぞ。
どうか信じて下さい、原作者たる岩崎先生が認めない限り、それでもあの2人は親友です。
…最近は影連のお陰で変な事言われなくなったね、この2人に関しては♪


左上コメント:
「※この場合、問題なのは科白の中身よりも出典のタイトルだと思う ; 」

==晴明と影連に関する邪推についての私見==

「憎悪と愛(往々にして肉欲を伴う)は限り無く近い物」という考えが一般化した昨今のコミック界では「主役とその因縁の敵(言うまでもなく美形であることが…)という物も充分邪推の対象となり得る。
コミック情報誌『ぱふ』の'95年8月号「特集・危険な男」の中で「危険な2人」としてこの両名が紹介されていたが、それによると

始めは影連の魂を救おうとした心優しい晴明も、自分の大切な人のため、そして影連自身のために影連を憎むようになる。

【『ぱふ』'95年8月号】(傍点ママ)

…だぁれのどぉこが心優しいって?
晴明と影連に関する同人誌の邪推は拾遺「化石の海」その弐を境にがらりと変わったようで、以前は「影×晴ってやらしいよねー♪」が主だったようだが、以後は「精神面における晴・影」が主流のようで。

岩崎先生が以前この2人に関して「晴明の『片思い』ではない」的な事をおっしゃったという噂だが、確かに「精神的支え」という観点で考えればその通りだとその参拾壱「蜃楼都市」でいやでも気付かされたことだろう。
詳しくは「邪推は続くよどこまでも」の項を御覧下さい。
…消滅されては同人屋は何もできないね♪

==保憲と影連に関する邪推についての私見==

「化石の海」その弐と「蜃楼都市」のために有力視されるようになった邪推。
単に「手のかかる弟弟子ども」【ドラマCD「妖星(後編)」ブックレット収録「澪標」】のうち一番世話が焼けたのが影連だっただけなのだが…。確かに影連の一番の理解者ではあったけど。

単行本1巻の「余談こぼればなし」で岩崎先生が「耽美に(笑)ミステリアスにとゆ─当初のもくろみはあっさり儚い野望と化し…」と書いていらしたが、「耽美」という単語に何やら本来とは違う意味を含める同人誌業界ではばっちり「耽美」になってしまった『王都』である。
晴明負けるな将之耐えろ、影連お前は諦めろ(- -;)そして頑張れ同人屋!!


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